"預金者を罰する"マイナス金利で起こること
欧州では金利体系が混乱、年金運用に打撃
http://toyokeizai.net/articles/-/102977
東洋経済ONLINE

こんな記事もありますが,基本的なところを少しおさらい。

本質的には,中学校で勉強する正の数,負の数の大小の復習になる。

通常(?),金利はプラス。
例えば「100円貸して1年後に105円かえしてもらう」なんて約束で金のやり取りをする。
リスクなんかおいといてざっくりいうと,金利の差が銀行の収入。
つまり,例えば
「預金者(や日銀)から100円を借りて1年後に105円かえす」約束Aと
「別の誰かに100円貸して1年後に110円かえしてもらう」約束Bを
結ぶ。2つの約束が同時に果たされれば,1年後,銀行には5円残る。
当然,銀行(達)は利息で競争する。

で,金利がマイナスになるということは,例えば
「日銀から100円借りて1年後に90円かえす」なんて約束Cが成立しうる(割合の大小は無視して)。そうすると
「別の誰かに100円貸して1年後に95円かえしてもらう」なんて約束Dをしてもいいことになる。
なぜなら,これら2つの約束が同時に果たされたとき,1年後,銀行に5円残るから。

どちらの場合も,
銀行が借りる金利<銀行が貸す金利
「??」となる人もいるかもしれないが,
約束A:5%
約束B:10%(>5%)
約束C:-10%
約束D:-5%(>-10%)
中学1年生の数学。