くるくるしこうはまわります。
考え抜いたと思ったら、出発点に戻っていたり。



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トンカツとキャベツと経営と

あるトンカツ屋の主人は,減りつつある客を戻す方法を考えていた。

いろいろと観察していると次のようなことに気がついた。
来店する人のうち定食に付くキャベツを全部食べる人の割合は3割しかいない。ところが,リピーターに限るとキャベツを全部食べる人の割合は5割だ。

この事実から主人は次のような仮説を立てた。
キャベツもしっかり食べてもらえば,お客さんの満足度は高まり,リピーターが増えるのではないか?

そして次のような施策を実行した。
1 少々原価はかさむが,キャベツの質を上げた。
2 キャベツまで食べて満足してもらえるように,キャベツに箸がのびていないお客さんには「キャベツも食べてよお兄さん!!」などと声かけをするようにした。


Q このトンカツ屋の経営は改善するだろうか?

もはや滑稽だ。
しかし,実際の経営ではこのようなことが往々にして起きているのではないだろうか。これほど分かりやすいかどうかは別にして。むしろ,自社商品を愛するほどに陥りやすい落とし穴だ。皿の上のものを全て平らげてもらうのは,確かに幸せなこと。でも,商品の価値・各要素の役割は(それが無意識であったとしても)消費者が決めるものだ。

トンカツ屋の経営は難しそう。 

里見香奈 女流三冠 休場 に思うこと。(正座なの?)

女流棋士の里見香奈さんが,半年間の休場とのこと。
里見さんは"女性の中では"現役最強の将棋指しで間違いない。だが,彼女が注目されているのは,トップ女流棋士だからではない。史上最もプロ棋士に近づいている女性だからこれほど話題になっている。

補足すると,プロ棋士には制度上男女の区別はない。だが,結果として歴史上プロ棋士になれた女性は1人もいない。そんな状況を受けて,将棋普及のねらいもこめて,女流棋士というプロ棋士とはまったく別の制度(ライセンス?)が存在している。
里見香奈さんは,女流棋士としてトップを守りつつ,プロ棋士の養成機関である奨励会に所属し,三段まで昇段を果たしている。四段からプロ棋士だから,まさにあと一歩なのだ。

今回の休場では,様々な憶測が飛び交っているようだが,真実は誰にもわからない。そんな中で週刊文春の記事が興味深かった。今日の本題はこれ。 
里見香奈さんの休場の理由の一つが正座による痛みであるという。真偽は定かではないが,いろいろ考えさせられる説である。
将棋は座布団の上に座って指す。現状全員が男性であるプロ棋士は,対局開始時にはみなさん正座をしているが,必死に考えているときには正座を崩している人も多いようである。将棋の対局は10時間を超えることもザラであるのだから当然である。礼儀を重んじ伝統ある将棋といえども,「足がしびれて(指し手を)間違えた」では興ざめだろう。

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女性はどうか?
想像通り「正座を崩しにくい」らしい。「勝負の世界といえども,女性が股を開いたり脚を放りだして座るのはよくない」というのが,平均的な感覚(美学?)だろう。この感覚を受け入れると長時間の対局では,現実的に男子の方が有利になってしまう。四段になるためには三段の男性陣に将棋で勝たなければならない里見さんにとってはハンデキャップだ。それではこの問題(が存在するとして),どう解決したらいいだろうか? 思い浮かぶのは次のような方法か。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1 勝負の世界だ!女性も気にせず胡座をかこう。
2 すべての棋士に対局中正座を崩すことを禁止する。
3 すべての棋士に対局中正座をすることを禁止する。
4 椅子を許可する。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1は何もしないということと一緒。里見さんにはこれくらいの意気込みでいって欲しいが・・
2は平等性はよい。しかし,この方法では棋譜のレベルが下がることはあれ上がることはない。 
3は平等性はよいし,棋譜のレベルを下げることもない。が,これまで正座が基本であった将棋で,正座を禁止にすることには抵抗があるだろう。畳の上に正座して行うことまでを含めて将棋と考える人も多いはず。
結局4が現実的なんだろうと思う。だが,畳の上で使用して違和感がなものでないといけない。さらに,(最も重要なのことは)その上で正座ができないものでないといけない,ということである。この2点をクリアした大人の解決法が求められる。 

ビットコイン

ビットコインが騒がしい。
「ねずみ講」だなんていう意見もあるようだが,私の理解では違うと思う。
ビットコインについて少し調べると,
お金(通貨)は信用によって成り立っているということが再認識できた。
デフレになるってことは,日本政府(円の発行者)がそれだけ信用されているということ。少なくとも原理的には。 

90歳まで生きるということ

歳をとるほど幸福度が高いという調査結果。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130513-00000553-san-hlth

21世紀では極まれというほどではないにせよ,限られた人,少なくともそれほど不幸でない人でないと90歳まで生きることはできないのでは?長寿それ自体が幸福の一要素でしょう。
 

昔の方法,今の方法

昔の人が投手起用法に苦言という話。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130422-00000034-dal-base

現代(プロ)野球における投手の起用方法は,スケジュールや球数の尺度でみるとなまぬるく,昔の人には過保護にみえるのだろう。そして,このような苦言に対する,「時代錯誤だ」という反論もまたいつものパターン。私自身は野球の素人だが,やはり過保護だという苦言は時代錯誤だと思う。もう少し正確に言えば,現代のやり方の方が正しい可能性が高いと思う。

他のスポーツもトレーニング方法がどんどん変化してきており,その多くは"進化"と呼ばれる。それは時代を超えて比べられる競技において記録が伸びているからだ。(陸上の投てき種目などは20年くらい世界記録が塗り替えられていないものもあるが,少し事情がちがう・・・)おそらく,かなり高い確率で現代のプロ野球選手は,40年前のプロ野球選手よりも野球で高いパフォーマンスを発揮できるだろう。

もちろん,プロ野球選手の価値(のひとつ)が夢を与えることであるなら,「完投」は寿命を縮めてでも目指すべき物かもしれないが,その価値よりも健康(選手の寿命)の方が,大事な時代。これをつまらないとするなら,ピッチャーの交代になんらかのペナルティを与えるなどする?
 

コンピューターの強さ。人間の強さ。

人間が負けた

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130420-00000794-yom-soci

ついに,コンピューターがトップ棋士に追いついた。棋士の値打ちがどうなるかわからないが,人間はここまで(21世紀になって10年以上)よく逃げたと思う。おそらく,パソコン(家庭用コンピューター)でも,1秒間に実行できる演算の回数は人間が一生に行う計算の回数を超えているはず。そんな"化物"に対等に戦える人間の脳は単純にすごいと思う。

囲碁はもうしばらく人間の有利が続くものと思われている。ボードサイズの拡大は,コンピューターにとっては大きなギャップ。しかし,人間にとっては将棋と囲碁の間のギャップはそれほど大きく感じられない。もしかしたら,人間が持っている囲碁に関する知見はまだまだ浅いのかもしれない。<br /><br />将棋にも囲碁にも最善手が存在し,それが発見されるときがそれぞれのゲームの寿命。これらよりはるかに単純な8×8のオセロですら最善手は発見されていないので,私自身が将棋や囲碁の死を見届けることはなさそうだけど。

もしかしたら,すでにどこかで最善手は指されたことがあるのかもしれない。"最善手"であることには気づかれないまま。

 

数字に敏感?鈍感?

NYダウ最高値更新の話

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130412-00000228-yom-bus_all

記事には
米雇用関連の指標が市場予想より改善したことで、買い注文が優勢となった。
とある。素人なので何となくなのだが,NY株は経済統計に敏感な気がする。原理的には当然ではあるが,逆に日本の株が鈍感であるとするなら,日本では景気の上下は数字に現れにくいということかな。
(少なくともすぐには)


 
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